どの場面も思い入れも思い出も深いのですが、2人のやりとりというのも結構ありました。
前半はコミカルなものが多かったですね。
兎に角物凄い勢いで捲し立てるので台詞を噛むこともしばしば。
向井と寺田のやりとりは本当に面白く、稽古段階から皆でゲラゲラ笑っていました。寺田役の有馬さんが色々手を変えて来るので毎回楽しく見ていました。
ドアのシーンは実物が出来るまで分からないので、小屋に入ってから結構苦労しました。実は壇上のドアの中はほとんど奥行きが無く、入って二歩目には階段で降りる仕組みになっています。
部屋に入るとき、出るときは階段の上り下りが悟られないように注意が必要でした。
表情を見るのもまた楽しいものです。
茶番のシーン(笑)
ここも実際の装置が無いと分からなかったシーン。
こんな風に見えていたんですね~。
ベタベタだけど、シュール。
登場のポーズが何気に気に入っています。
最初、ソファーとテーブルの位置が逆でした。
ある時ふと、逆にしたらどうだろう?と変えてみたらこちらの方が絵が纏まるし、強盗が部屋を占領している感じも出て、結果より良くなったと思います。
京子と寺田は何だか息が合ってましたね。
可愛いヒトコマ。
後半、段々シリアスになっていきます。
個人的に好きだったシーンです。
小屋入りしてから心情が少しずつ変わってきました。稽古の初めの段階と、後半、小屋に入ってからどんどん気持ちが変化して行きました。それについて特に何も言われなかったので、見た目には分からない程度のものだったかもしれません。
この辺りから京子の心情も変化していきます。
杉村の京子への愛と、京子の杉村への愛のズレが見えてきます。
好きなト書きがある場面です。
痛く切ないシーンでした。
心が動いていくシーンです。
当初、文字通り抱き上げてぐるぐる回っていました。これが結構目が回って、着地して暫くはちゃんと立てないのです。だからなのか、本番ではああなりました。そんなこともありました。
このあとの一番いいシーンは写真がなくて非常に残念です。少し前のシーンと対になり、手を変え品を変え二人の関係を描いています。主婦の階層での寺田は本当に怖かったです。いい意味で。
すれ違っていく二人。
稽古当初、京子の刺し方があまりにもあんまりで物議を醸し出しました。どんな刺し方だったかは、御本人に、聞いてね。
このラストの捉え方も人それぞれだと思います。
決してハッピーエンドではないけれど、ホンの少しだけ希望が見える清々しい最後だったのでは。
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