実子

作品は冒頭、実子の長い独白から始まります。
もはや一人芝居なのか、実子の独白でこの物語全てが語られるかのような長い台詞。

掛け合いもなく、ともすれば飽きてしまうような台詞なのですが、その中でも劇中劇かのように言葉が紡がれます。
ちょっと情緒不安定な女の独り言のようですが、心情を語り、遠くにいる両親へ語りかけ、新聞を読み上げる。
ひとつの長い台詞のなかに色んな気持ちがひしめいています。

そんな大変な役どころを熱演してくださった友華子さん。
それはそれは、大変そうでした。

実子には決して届かない扇。
これはゆかさんの身長が低いことを利用しました。
吉雄には軽く届いてしまうのです(笑)

このお話のキモになるのはやはり実子で、実子が主人公ではないかと思うのでした。

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